みんなのレッスン日記
ミルク付き

童謡を勉強する。

もうすぐ2歳になる娘が、言葉とともに、だんだん歌を覚えてきました。

自然と自分も一緒に歌いながら、思い出し、覚えていくことになります。

最初は「ちょうちょ」を口ずさみ始め、半年前は覚束なかった

歌詞も、音程と歌詞を安定して歌っています。

それから、きらきら星、ABC、ゆりかごの歌と、

次第に流れていきました。

1日に一度、YouTubeで日本語の童謡を聴かせているのですが、

なかなか質のよい動画がなく、今はこちらをよく見て歌っています。

 

 

古い童謡がほとんどで、おそらく80年代から90年代の

音源やレーザーディスクからの転用かもしれません。

時代を感じさせる反面、昭和の香りが漂うの編曲の攻め加減や、

きちんとスタジオ録音された伴奏楽器の選択のセンスの良さなど、

秀逸なものが多い。特に、ソロ歌の歌手の質が高く歌詞を読み取り、

きちんと計算された音節や表現は聴いていて、

きちんとした歌手だろうとおもいます。

残念ながら、お名前はわかりません。

素人同然で、童謡の言葉に無責任無関心な歌い手、

打ち込みの無表情な音源、編曲を全くせず、

または逆にそれに頼りすぎて肝心の本質が

ずれた動画がほとんどの中、

今のところ一番安心して見せられる動画だと思いました。

 

一方、ドイツ語の童謡(Kinderlieder)も同じくらいに聴かせています。

こちらは、もともと質の高い動画が多いので選択肢は多い。

娘が好んで見ているものをいくつかあげます。

 

 

 

 

印象としては、気合いを入れて作っているものが多いです。

ビジネスを意識していることもあるだろうし、

何より言葉を自分たちの文化の一旦として、守っていこう広めていこうという姿勢がよく現れているのではと、思います。

英語圏への牽制、さらにはお隣には文化的ライバルであるフランスがあり、必然的だと思います。

言葉として、また文法や韻の踏み方もとても丁寧で、自然と歌って覚えやすいし、何よりも歌うことを誘われます。

基本的な単語や発音、文法の思い出しとしても自分にはとても勉強になっています。

伴奏のアレンジのバランスも、とてもセンスがいい。

 

ドイツ民謡や童謡は18世紀19世紀からの由来のものも多く、検索サイトも多く見つかります。

https://www.lieder-archiv.de/lieder-kinder.html

https://www.kinder-wollen-singen.de/lieder.html

 

所以を知って置いて歌詞を読むと、感嘆する機会も多い。

例えば‚O du lieber Augustin‘は1720年のテキストが残っている

オーストリアの民謡ですが、17世紀後半のペストの状況と、

アウグスチンの生き方とがリンクしていて、

その言葉を読むと、笑いも涙も誘われ、つい口ずさみます。

他に好きな歌は沢山ありますが、

自分は

‚Ich bin ein dicker Tanzbär‘

‚Grün grün grün sind alle meine Kleider‘

‘Bunt sind schon die Wälder‘

など。

総じて、自然や人の生活への愛情を感じます。

それから、‘Drei Chinesen mit dem Kontrabaß‘は

奇妙な歌詞ですが、やはり大抵のドイツ人は知っているらしく、

また、全体の母音を‘a‘から ‚u‘まで変化させて繰り返す言葉遊びの面白さと、ドイツ語の発音の練習にはうってつけの素材です。

 

 

 

 

https://youtu.be/7UxEbiI3cFQ

 

 

対して、娘は言葉として、発音しやすいものだったり、

動物が出てくるものかな。以下のものはよく風呂でも一緒に歌っています。

‚Bruder Jakob‘は筆頭。

‚Häschen in der Grube‘や‘Alle meine Entchen‘は旋律が被っている分、印象に残っているようです。

あと、最近は娘から動画を促される際に

「ちょうちょ、やる?」と聞かれてくるのがいつのまにか、

「Hänschen kleinやる?」になっています。

言葉と同時に、旋律はドレミファソまでの積み重ねで作られていて、歌うことで、基本的で重要な和声感が身につけられます。

 

 

 

 

 

さて、自分の本業に話をつなげると、

初歩のヴァイオリン教本に載せられている小曲の中には、

欧米の童謡や民謡からの引用は多いですが、起源が書かれていないため、素通りしてしまいがちです。

例として、スズキメソッドの1巻の

「かすみかくもか」は

ドイツ民謡の‘Alle Vögel sind schon da‘

楽器だけでは、音一つずつの単純な繰り返しになりますが、

ドイツ語では、日本語と感覚と違い、一つの音節に2〜3またはそれ以上の子音が加わる場合が多いので、実際には音ごとに異なる、刺激的な発音とリズムの変化が起きることになります。

 

 

落とし所がなくなってきたので、このくらいで。

いずれ自分なりにまとめて

楽器を教える際にも、生徒さんたちに還元できたら良いな、

と思います。

 

みんなのヴァイオリン学校

https://violin4u.com