同じ音楽家として
生徒に敬意をもって接する。
楽器をより上手に弾きたい、音楽を楽しみながら上達させたいという目的を持つ方には、どんな小さい子供や楽器に全く触れたことのない大人の方でも、将来の素晴らしいヴァイオリニストとして接します。
生徒が練習不足であったりうまくいかないときは、それを諭すと同時に、教え方や伝え方に問題がないか自身の振り返りをします。
一番のモチベーションは、楽器を弾く生徒さん自身に音楽家としての誇りが芽生えることだと考えています。
そして、このホームページを読んでいらっしゃるあなたは、すでにそれなりのモチベーションを抱いていることと思います。
とびきりの演奏で教えること。
美しい言葉で伝えること。
最高の演奏を聴かせることは、演奏家として、また教える立場の者としての使命だと思います。
どんな経歴を並べても、結局は自身がその時に良い演奏が出来るかが全てです。
日頃も自分の演奏が生徒の演奏に直接影響することは、否応なしに自覚させられます。
仮に自分が普通に平凡な演奏をしてもレッスンは成り立ちますが、信頼関係のある生徒はその月並みな演奏をそのまま受けとめるでしょうし、価値がわかる生徒からの信頼は失うでしょう。
常に一流の演奏を聴いてもらうことが、生徒には一番大事なことですし、そのためには演奏者としての信頼が前提となります。
音感、リズム、譜読み
音楽の文法を土台から育てる。苦手を克服する。
楽器の練習と同時に、ソルフェージュや楽典を学んでしまうことを、自分の生徒さんにはおすすめしています。
良い音色や感性を持っている生徒なのに、あるリズムが苦手だったり、特定の音程が取れない、実は譜面を読めない演奏することに無意識なコンプレックスを持っているなと感じることがあります。そんな生徒は特に手伝いたいと思います。
ほとんどの場合は単にそのリズムや音程、譜読みの方法の引き出しをまだ作っていないので、「まだ出来ない」だけの状態です。
レッスンの中で必要な生徒さんには、楽器の制約から離れ、その時に必要なリズムの練習や音程のためのソルフェージュなどのトレーニングを実施しています。
また、特に子供の生徒さんたちには、リクエストによって、レッスン時間のうち10〜20分を楽典とソルフェージュの学習時間に使い、基礎をしっかりできる環境を心がけています。
実際は簡単に出来る小テストやドリルなどの課題を少しずつ進めていくだけなのでご安心を。
いつのまにか自分で立派に譜面を正確に読めるようになり、自信を持って演奏出来るようになります。
動画の生徒自身の演奏を見てもらう。
弓のライン取りがうまくいかない、左手の指使いがうまく流れないなど、
身体の動きを自分の視点ではなかなか分からないことが原因で、演奏がうまくいかないとき。
レッスン中に必要に応じて生徒の演奏姿や、左手または弓の動きなどのポイントを記録します。
それを生徒さん自身に確認してもらうことで、本人には実感しにくい問題点を理解してもらうようにしています。ユーチューブなどをタブレットで見慣れている今の子供世代は、特にタブレットの中の自分の演奏に興味を示すようです。
また、良いヴァイオリン奏者は、直接見ることのできない自身の演奏を、客観的に想像すること能力に優れています。
ときどき自身の演奏を見ることで、生徒自身が「自分が主役なんだ」という前向きな意識を持つ手助けになり、自分を客観的に意識できるきっかけにもなります。