自分の楽器について ②肩当て
肩当てについて書き始めて早々に申し訳ないのですが、
現在、自分は肩当ては使っていません。
正確に言えば、代わりのものをつけていますが。
その結論の前に、自分にとっての肩当ての考え方を。
1.楽器を完全に固定しない方が良い。左肩が自由に動けるように。
2.軽い方が良い。
3.裏板と直接身体や衣服が密着しないようにして、楽器を守る役割。
ちなみに肩当てが普及し始めたのは、1970〜80年にかけて。
それまでの演奏の大家はまだつけていない時代です。
以下、いくつかの肩当てを。






このうち自分が使っていたのは、学生時代に4番目のMach oneと、
仕事しながらの修行時代に5番目のWolf secondo。
上の3つと最後のものは、生徒用の参考に持っているだけです。
ちなみに、ピラストロから出たお高いやつと、ほまれは持っていません。
生徒や知り合いに借りて試して、これはいいやと思ったので。
出会った先生方やオケ時代の先輩方にも相談して、悩みながら結局自分は使わない選択になりました。
先ほどの肩当ての条件と照らし合わせると、
①自分の身体に合わなければ価値はない。
肩当てのシェイプは基本的には固定されていて、自分の肩から鎖骨の曲線に合わなかったら、それで終わり。買ってから合わないの繰り返しで肩当て難民の発生です。
その中で、wolfは肩に当たる部分を自分で曲げて身体のラインにある程度合わせられるし、高さと位置の調整もかなり選択できるので、機能としてはおすすめ。
Mach oneは初期の高さが浅めで、演奏時の干渉が少ないほうが好みであれば今考えると悪くなかった。皮のすり減りでだんだん滑りやすくなるので交換が必要になるし、ガッチリ挟まないと不安な人にはおすすめではない。
②それなりに重い。
これが肩当てをつけない一番の理由。ほとんどのものは70〜80g前後あって顎当てと合わせると120〜150gの重さ。

(自分の)楽器自体の重さは430〜450g。これらを付けると、2割から下手したら3割を占める。
極論、3割は肩当て顎当てのために演奏することになる。
最後の肩当てに至っては100g近い。銃のストックか。

続く。